※話が長くなったので初めに結論。校閲の予算観は記事の信頼性の値段です。

 予算観の見当もつかない場合は、校閲をしてきた人間か、荒川君に相談ください。

 

荒川君が、クラウドワークスランサーズで校正の仕事をする際、初めて対応するクライアントの場合は、「校正・校閲の単価について(②校正作業)」で書いた以下の作業、

  • 「誤字・脱字のチェック」
  • 「表記統一」
  • (あれば)「用字用語のチェック」

のほかに、「事実確認(ファクトチェック)」「リライトの修正案を記載」の2つをするようにしています。

※納品時間にもよります。


これは、クライアントによっては「校正」と「校閲」を混同して考えているひとがいるため、トライアルを依頼してきた方が、時間的損をしないようにするためと、価格交渉・作業内容の交渉をするためです。

 

さて、記事の記載内容の責任は誰が負うべき事柄でしょうか。

それは一般的に記事をアップロードした人だと考えられています。この界隈で仕事をしている人間なら記憶に新しい「WELQ炎上」の対応がそれを証明しています。けれどその前、始めに記事に責任を持つのはライターではないでしょうか。

経営の目線に立ったとき、お金は使うものから仕事をさせるものに変化します。お金を払ってライターに記事を書かせたのに、誤った情報がちりばめられた記事ができあがった。ライターに記事を書かせるのにいくらの報酬を支払ったかも重要ですが、これではお金に仕事をさせたことにはなりません。

 

また、その記事の真偽を調べるには多くの時間と工数がかかります。

実際のところ「事実確認(ファクトチェック)」は、時間をかければ誰にでもできることですので、クライアントは仕事を依頼する前に1度、実際にやってみたほうがいいと思います。知らない仕事を依頼するのは、それ自体がリスクです。

 

クラウドワークスランサーズで校正をしていて常々思うのは、「情報を引用したサイトの、信ぴょう性が有るか無いかを判断できないライターが多い」ということです。

下手をすると、クラウドワークスランサーズで募集された人間が書いたような文章を引用してくるライターもいます。

逆に、「情報を引用したサイトの信ぴょう性が有るか無いかを判断できるライター」の文章は校閲にかかる時間もかなり少なくなります。校閲の指摘を全く入れる必要がないこともザラです。

 

事実確認。本来はライターが負うべき内容ですが、その真偽を確認する方法や時間がクライアントに無いのでしたら、校閲を工程に入れてください。予算観は、その記事にかかれている内容が間違っていた場合のリスクの値段です。

下手をすれば「WELQ炎上」のようにコンテンツが一つ消えてしまいます。それまで仕事をさせていたお金が、全て無くなってしまいます。

予算観について、見当もつかないようでしたら、校閲に慣れている人間に相談してみることをお勧めします。

あまり大量の相談が来ても対応ができないかもしれませんが、荒川君にメッセージをいただければ、相談に乗ることも可能です。

 

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クラウドワークス向け / ランサーズ向け

※ブログ管理者の「荒川君」のプロフィールに飛びますので、メッセージをいただければと思います。