くも膜下出血の術後からの集中治療室の後半では、

熱が上がったり下がったりで

ほぼ平熱に戻らない数日間があり、

そのためもちろんお風呂にも入れてもらえずで

夫から鼻をつく香りがかおってくるほど。




特に、術後の症状として現れるせん妄の対策として

大きな手にミトンをずーーっとはめられていました。




左手は動かないので右手だけでしたが、

熱の汗や、ミトンの中での湿度もあり

私にはどうする事も出来ませんでした。




頭部の抜糸も終わり、

おでこにも汗を吹き出していたので

顔を拭いていいのか看護師さんに確認をし

見た目はサッパリしたように見えても

夫からの反応はほぼナシ。




それでも、いや、だからこそ、

面会に行って顔を見て、様子を見ておきたかった。




でも段々と私のココロにしんどさを感じ始めます。






この時、自宅のパソコンやコピー機、家電の不調や

上手く接続できない現象が続いたんです。




元々私はこういうのが苦手で、

全て夫に丸投げしていました。




夫婦関係が不仲であれ、

頼りきっていた人がいない事が

こんなにも苦しいものかと、

出来ない不甲斐なさ、分からない情けなさから、

泣きながらパソコンに向かう日々が続きました。




そんな時突然病院から着信があり、

その瞬間に心臓が爆速でドキドキし始め、

焦りまくり、且つ恐る恐るの口調で電話に出ると、




「ご主人、腰からの管を外して、

今から一般病棟に移りますね〜」


という、大きく大きくホッとするお知らせでした。




くも膜下出血の手術後は、

脳内の髄液を排出するための管を腰につけられます。

(確かこんな説明だったハズ)




この時私は、一般病棟に移ったならば、

後はリハビリをするだけだと思い、

一気に気分が軽くなった事を覚えています。