くも膜下出血を発症し、

救急搬送されなんとか一命を取り留めた夫。

 

 

 

とりあえずは予定していた手術を

無事に終える事が出来る事が1つ目の山でした。

 

 

 

そして術後2つ目の山として待ち構える血管攣縮。

 

 

 

術後の血管がこの期間、細くなることで、

再出血や脳に血液がいかない事で

命の危険が生じるものだと説明を受けた気がします。

 

 

 

夫の場合は重度という事で

この2~3週間でこれを起こすともう…

という説明もあったので、

ただただ祈り面会に行くという毎日となりました。

 

 



 

看護師さんから、

写真とかメッセージを貼ってあげると

力になるんじゃないかな?と提案を受け、

すぐに作って、翌日の面会に持参しました。

 

 

 

大きくパパヘと書いた表紙から始まり、

10枚のそれぞれの写真の横に、

今の夫へのメッセージをページごとに書きました。

 

 

 

これを持参した日、

うっすらと反応がある夫に表紙から見せ、

「読める??」と聞くと、首を横に振る夫。

 

 

 

この瞬間に私の恐怖心がMAXになり、

看護師さんの元へ

「夫が字が読めないみたいです。」と

泣いて訴えてしまいました。

 

 

 

大きな手術が終わったところですからね~

大丈夫ですよ~

ゆっくりいきましょう~

 

と、私をなだめてくださいました。

 

 

 

 

私の帰りがけにも

別の看護師さんが話しかけてくださり、

私の目線で夫の話しをしてくださる姿勢に

ふわっと力が抜け、

泣きながら字が読めていない事を伝えると、

 

心配ですよね~

術後のあの状態からは今は全然良くなってます。

私も感動してるんです。

ゆっくりゆっくりで大丈夫ですよ。

 

と、背中をさすってくださいました。

 

 

 

お医者さんの技術で命を助けていただき、

看護師さんには家族も助けていただき、

改めてすごいお仕事をされているんだと痛感しました。

 

 

 

夫に、

私たち結婚して何年になるか分かる?

と聞くと、

しばーーーらく考えて

この時なりに元気に目一杯答えてくれました。

 

 

んーーー、3年っっっ!!

 

 

 

これには驚きを通り越して

集中治療室で大爆笑をしてしまいましたが

 

20年よ!と返事をすると、

夫は笑う事なく不思議そうにしていました。

 

 

 

このエピソードから、

このブログの名前を結婚20年としたんです笑

 

 

 

目に見えない大きくて真っ黒な不安が毎日襲い、

どこに吐き出せばいいのか、

誰ならしんどくならずに聴いてくれるのか、

そんな事をたくさん考えて過ごしていました。