おはようございます。
昨日は、通常なら1年でもかなり暇な時期なのですが
突如野戦病院と化し、外来終了が19:30分。さすがに
夕飯を食べるとそのままグロッキーでした。

その昨日の外来に30代の女性。1ヶ月前に新患でこられた方です。

訴えは
「1ヶ月前から頭痛に悩まされています。最初は脳外科に行きました。
MRIをとりました。異常なしで頭痛止め出されて終わりです。

でも、一項に薬が効きません。心配になって今度は神経内科
(脳外科の内科版で消化器外科=消化器内科見たいな関係です)
を受診しました。診断は偏頭痛。痛み止めの特効薬を処方されました。
でも効きません。次に発作の予防薬を処方されました。

効果がない上に、胃が痛くなりました。次に胃薬を出されて頭痛の予防薬は
継続を命じられました。そのうち、吐き気まで出るように
なって血液検査をしたところ肝機能障害を起こしてました。

ここまできたらいよいよ薬は全部中止かと思ったら、この神経内科さん
今度は肝保護薬の処方を始めましたさすがに疑問を持ったので」

とのことでした。ここまで来ると副作用のチェーンメールですね。
私が、問診、診察をした限りですが偏頭痛ではないようでした。

現代でも、めまいや頭痛などいくら検査をしても原因が
わからないことのほうが多い症状はたくさんあります。

それをエビデンスだとか何とかで、検査して異常がないから
心配ないで、あとは頭痛止め、めまい止めでと言うケースが
多すぎるような印象があるのですが。

エビデンス、エビデンスといいますが
西洋医学なんてたかが200年の歴史です。
東洋医学は経験医学です。経験的に、この体質の人のこの症状は
こういう理屈で、この生薬が合うというものなのです。

どちらが、より実践的なのでしょう?
心筋梗塞ですぐにカテーテルで詰まりを解除する。
こういうときに最新の西洋医学は大変な力を発揮します。

しかしながら、2ヶ月前から漫然と続く頭痛やめまいには
意外に西洋医学は歯が立ちません。

私は彼女は偏頭痛ではなく、冷えからくる水毒と診断しました。
今までの薬は全部止めてもらい呉茱萸湯(ごしゅゆとう)を
処方しました。
http://www.ooaii.com/kanpou/menu_k046.html

昨日の彼女。ちょうど初診から1ヶ月経ちましたが
頭痛はうそのように鳴りを潜め、時々悩まされていた吐き気も
全くなくなったそうです。

私を含めてですが、
人間として、医師として己の無力さにもっと謙虚になりましょう。
何もかもわかるわけはないんだから。
先人の経験にもっともっと頼るとこは頼りましょうよ。

いまアメリカではKAMPO(漢方)が大注目されています。