アナムネってきいたことありますか?

花言葉は「期待」です。>それはアナモネだろ。

これは医学用語でして、

初診患者に対して実際の診察前にとる問診のことなんです。

語源はドイツ語のAnamnese 
「アナムネーゼ」 (既往歴)の略語からきています。

実際は既往歴のみならず主訴・経過に始まり

既往歴・家族歴・嗜好(飲酒・喫煙など)、小児科では予防接種歴、
女性に対しては妊娠分娩歴など、質問内容はいくらでもあります。

全ての診察はアナムネから始まるのです。
したがって、このアナムネの取り方がじゅうようなのです。

大学病院では実習の学生にアナムネを取らせる所もあります。
学生の書いたアナムネは全く要領を得ません。
それは、臨床経験がないと強弱がつけれないからです。

逆に言うと探偵が聞き取り調査をするとき、ここだと思うポイントを
見つけることができるかどうか、経験が生きてくるんだと思います。
別の言い方で場数。

昨日、54歳の男性4日前からお腹が痛く、昨日からは水を飲むのがやっと。
主に腹の右側が痛む。
かかりつけの病気なし。大きな病気したことなし。
タバコ1日40本。

ここまでが問診表に書いてありました。
ここで私ナースに1言。「匂うな」>重病そうだという意味です。

入ってきた患者さん、恰幅は良いが顔色が悪い。
痛みの具合は痛くて寝れなくなってきたとのこと。仰向けに寝ると一層
強くなり、おきると少しよいとのこと。
これは急性膵炎に特徴的なサインです。
健康診断はもう何年も受けてない。>何があっても不思議ではない。

目をみるとひどい貧血。寝てもらうとお腹が膨らんで見える。
腹水か?触ると、圧通といって押すと痛い場所は実は心窩部(しんかぶ)
と言ってみぞおちです。やはり膵臓か?肝臓もはれている。
痛いということは、肝臓は腫れないと痛くないので転移性肝臓腫瘍かも。

ナースに「腹部エコーをします。入院になると思うので○○病院の
○○先生に連絡をとっておいてください」
といって、エコー検査をしました。
診断は膵臓がん、多発肝転移。余命は3ヶ月以内と思われました。
表情を変えてはいけません。冷静に膵臓と肝臓が腫れています。
入院しての検査治療が必要なので、手配をします。
病院は任せていただけますか?

OKをとったあと、○○病院の○○先生は?とナースにたずねると
検査中との、想定内なので紹介状をFAXで送信、
○○先生に検査しながら目をとうしてもらい「すぐ来てください」の返事。

なにごともなかったかのように次の患者さんの診察へ。
本当に因果な仕事です。患者さんや家族の方にとっては何事もなかった
どころではないのですから。
でも感傷に浸ってるわけにはいかないのです。申し訳ありません。
本当はこっちも悲しいのです。

この記事を読み直すとキーワード。タバコ1日40本。
すい臓がんで若くして手遅れの人のアナムネにはほとんどが
この文字が書かれています。