米国から、最近がん罹患率・がん死亡率が減少し始めたという報告が
相次いでなされています。
これに対して、わが国ではがん罹患率・がん死亡率ともに増加しています。

結論として、米国のようにがん対策の成果はあがっていないのです。
 
米国と違い、日本ではがんに対する戦争には敗れつつあると
いわなければなりません。

日米の違いの大きな要因は、たばこ対策の取り組みの違いによる
肺がん罹患率・死亡率の動向の差にあります。

米国では、1990年代に入ってから
がん罹患率・死亡率が減少してるのですが、

これは1960年代からの米国における種々のたばこ対策による国民のたばこ離れが、最大の要因です。
これに対して、わが国では、たばこ対策の取り組みの立ち遅れにより、
成人男性の喫煙率は50%強にとどまっており、
肺がん罹患・死亡率は今なお増加し続けています。

先進国では日本だけです。肺がん死亡率が増加しているのは。
香港男性が長寿世界一になったのも徹底した行政の禁煙対策です

「健康日本21(21世紀の国民健康づくり運動)」策定検討会
たばこ分科会がまとめた「成人喫煙率半減」目標は、

2000年2月の健康日本21企画検討会で、たばこ業界などの

反対決議を受けて、「成人喫煙率半減目標に固執すると、
健康日本21全体が認められなくおそれがある」、
「反発されるものを入れるのは得策でない」、「実を挙げることが大事だ」

などの議論がなされ、24対8の大差で削除されてしまいました。

 「成人喫煙率半減」という数値目標の設定は、
たばこが予防しうる単一で最大の疾病・早死の原因であるとの
認識のもとにたばこ問題に正面から取り組むという政府の強い決意を
示すものであったはずです。現時点のわが国の政府には、残念ながら、
この決意がまだないといわざるをえません。
(清潔感、インテリジェンスあふれる政治家が少ないの???)

県議の先生も愛煙家多いですもんねぇ。
(選挙のとき禁煙か愛煙かプロフィールに書いてほしいです。)

たばこによる死亡や健康障害を減少させるという最終目標を達成するために、
わが国においても欧米先進国並の喫煙率や法的規制や
環境整備を含むたばこ対策を早急に実現するべきであるとして
努力目標を設定しましょうよ。

努力目標「成人男性の喫煙率をできるだけ早く50%割れに追い込む」

とともに、たばこの社会的認容度を低くしたばこは吸わないのが当たり前という社会風潮を作ることによってこそ、欧米先進諸国と同様にたばこ対策のための法的規制や環境整備も可能となるのではないでしょうか?

 
 この努力目標を達成するうえで、我々保健医療者・組織の
果たすべき役割は極めて大きいものがあります。

まず保健医療者・組織の果たすべき最大の役割として、
たばこ離れの率先垂範があげられます。

最近発表された日本医師会員喫煙実態調査結果によると、

喫煙率は、男性27.1%、女性6.8%で、
一般人口(男性52.8%、女性13.4%、)に比べて、約2分の1でした。
しかし、欧米先進国における医師の喫煙率に比べると、
はるかに高く、ロールモデルとしての役割の自覚がまだ
不足しているといわなければなりません


将来医療、保健の専門家を目指す学生の喫煙率を調べたところ、
 
 喫煙率は歯学部が最も高く54%(男性62%、女性35%)
次いで医学部36%(男性39%、女性23%)、
看護学部32%(男性47%、女性30%)
栄養学部27%(男性40%、女性25%)。

05年度の国民健康・栄養調査によると、20代の喫煙率は男性49%、女性19%で、 歯学部は男女とも平均を上回っていた。(絶句です)

 喫煙者を対象に、ニコチン依存症の指標となる質問をしたところ、
「起床後30分以内の喫煙」をすると答えた学生の割合は
医58% 、歯53%、看護29%、栄養24%。

他の質問でも同様の傾向で、医歯学部生の喫煙者に
ニコチン依存症が多い可能性があります。

 一方、自らの喫煙について
「保健、医療を学ぶ学生の立場上喫煙してはならない」と答えた人は

医、歯、 栄養の各学部で6割を超え、
将来の専門家としての自覚はあるようですが。今のところ口先だけですな
特に歯医者さんの卵が。。。

患者の喫煙に関し「患者の自由意志にゆだねるべき」 と回答したのは、
栄養学部が16%と非常に厳しい態度を示したが(素晴らしい)
医、看護学部はそれぞれ32%、歯学部が47%でした。

これからの医療は禁煙も大切な柱なのですよ。

前にも書きましたがメタボよりはるかに怖いタバコのリスク
勉強してるでしょう?学校で!


前も書きましたが、医師、歯科医師、薬剤師、看護師などは
免許をもらうとき薬物依存症でない証明が必要なのです。

ニコチン依存症は強烈な薬物依存と考えられます。

近未来に医療従事者の免許取得にニコチン中毒でないことの
証明が加わることを確信しています。

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