さて、健康回復術の睡眠には脳を休めるための睡眠と、体を休めるための睡眠の2種類があって、不思議なことに脳と体は同時に寝ないのです。

体の睡眠のことをレム睡眠(Rapid Eye Movement=REM 迅速眼球運動)と言います。寝ているのに目はキョロキョロと動いています。体は休息状態なのですが脳は覚醒に近い状態で活動しているのです。

一方、脳の睡眠のことをノンレム睡眠といいます。このとき、筋肉は動いていますが目は白目を向いて深い眠りに入っていきます。睡眠はまずノンレム睡眠から始まり、90分くらいでレム睡眠に移行します。レム睡眠は約10分続いた後に再びノンレム睡眠にという周期を繰り返します。ちなみに早い段階でのレム睡眠のときに目覚めると体がまだ起きるための準備ができていないため、意識だけがあって体がまったく動かない、いわゆる「金縛り現象」がおきてしまいます。私も小学生のころ何回も金縛りに会いましたが、このメカニズムが解かるはずもなく、めちゃめちゃ怖かったのを覚えています。

さて、大脳が最も休まるのが1回目と2回目のノンレム睡眠だそうでこのときにいかにぐっすり眠れるかどうかで疲労の回復具合が違ってくるそうです。ということは(90分+10分)×2=約3時間ぐっすり眠れれば充分であとの睡眠はおまけみたいなものなのです。ナポレオンは確かに3時間で充分だったようで。普通の人は個人差がありますが理論上は6,7時間で十分なのだそうです。大事なのは睡眠時間でなくて睡眠で疲れが取れたかどうかでしょう。


年をとるとなおさら睡眠時間は短くていい様で、9時に寝て2時に目が覚めてそれから寝れないと大騒ぎするお年寄りの患者さんには苦笑です。