まとめ(http://sakuhindb.com/jbook/7_LE_20GRAND_20CAHIER/)


私が、アゴタ・クリストフの世界的名作、『悪童日記』が好き、というか、

ここまで執着してるのは、あの本が名作だからとか、才気溢れるからとか、

いわば、文学的価値がどうとかでは全くなくて、ただただ、あの本が、彼らが、

闇の底にひとりぼっちで沈んでた私と、「同じ」だったから。


コトバもココロも通じない、

異界みたいなこの世界に、たったひとりぼっちでいたみたいな私は、

そのとき初めて、魂の片割れに、その手記に、コトバに、出会ったみたいだった。


私の魂の同志は、本の中、紙面の言葉の中にしか、いない。


会うことはできない。でも想い続ける。

この本に出会ってから、ずっとそうだったように。



今日は、アゴタ・クリストフの命日です。