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本当は、子供のときから、世界を壊したかった。


本当は、ずっと祈っていた、人間が死ぬことを。


本当は、ずっと願っていた、世界が終わることを。


でも、本当は、たった一人の人間を壊したいだけだった。


その人間がいるというだけで、汚された世界を憎悪した。


あまりに憎悪する人間がいるというだけで、世界を滅ぼしたかった。


そんな世界に属する自分も滅ぼしたかった。


そうじゃなきゃ、この世界の痛みから、

逃げられない、解放されない、自由になれない、心の平穏という故郷に帰れない。


世界を破壊することでしか、世界の痛みから解放されない。



卑下と卑屈と、優しさは、違う。


卑下と卑屈、どちらも、攻撃を前提にした行為、別の形の攻撃感情。

いつも、攻撃されることを前提にして生きている。


いつも、喪うこと、奪われること、痛みを待ち構えている。


何も信じてない。

攻撃からの防御と、仕返しという、二軸を廻って私の精神の根幹はできている。


あまりにも、あまりにも、壊したい人間がいるから、壊したいものが世界にあるから。


この世界を許せない、人間を許せない、私自身を許せない。


世界は怖い、世界は痛い、世界は憎い。

人間は怖い、人間は痛い、人間は憎い。

私の心は怖い、私の心は痛い、私の心は憎い。


私がいるから、世界があるから、痛みと怖さと憎しみが生まれる。

何もないことの平穏に帰りたい。


私の心が世界を破壊する。