あやかし緋扇 「一緒はダメなの。」 | 君とみた星空の下で

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末来side

10年前の今日、あたし達は別れた。

きっかけはあたしと一緒だと幸せになれないと思ったから。

一方的だったけどこの方がいいと思った。

あれからあたしは誰とも関わらないように生きた。

わざと冷たく接して嫌いになるように。

あたしに関わらないでと。

でも、さくらちゃんだけは違った。

まるでなにかを見透かしてるように。

あたしは傷つくようなこといっぱい言って

突き放した。

ダメ。お願いだから消えて。

近寄らないで。

あたしはあなたを『友達』とは呼べない。

“呼んではいけない。”

それには理由がある。

あたしには霊が見えた。

陵はそんなあたしを助けようとして

何度も死にかけた。

だからあたしは1人でいなきゃダメなの。




あれから何週間かたったある日の昼ごろ。

あたしは屋上でお昼ご飯を食べていた。

「はぁ。」

これでいいんだ。

あれからあたしは陵、さくらちゃん、龍とは話してない。

わざと避けている。

「これでよかったんだ。」

うん、そうだよ。

そんな時だった。

「助けて…」

「え?」

「お姉ちゃん……、助けて………」

声のするほうを見ると

「タスケテ……」
そこには女の子の霊がいた。

「イッショニイコ…」
そう言って屋上から突き落とそうとした。

「いや…。やめ…」
でも、もし今落ちたらみんなに迷惑かけなくて済む。

このまま落ちちゃえばいいんだ。

「イコウ……」

そして落ちようとした。

その時……