アールディット生物研究所で遺伝子操作により陸上を這うことができるサメが誕生した。


誕生まもない頃は、人間の血の臭いを付けた魚肉や鶏肉を餌にして育成していたが、ある日とうとう飼育係の腕を食いちぎってしまった。


それほど食欲旺盛なのにいっこうに大きくならない。


当初の目的は、パニック映画の古典とも言える『ジョーズ』を本物の巨大人喰いザメを使ってリメイク撮影するためだったので、スポンサーから計画の見直しを迫られた。


人喰い属性は発揮したものの、巨大化は期待できないとなると、またイチからDNA設計をやり直さなければならない。