「急な話でなんだけれど、オレ、あさってには東京へ行くんだ。和雄と同じ病気なんだ」

「え⋯」

その先は声が出なかった。そんなことってあるのか。

「ごめんな、和雄もオレもお前を置き去りにすることになるかもな」

ごめんじゃねえだろ、なんでごめんなんだよ。そんな思いが頭の中で渦巻くばかりで口に出せないでいる。