アルフォンソに餌をやるとき、試しに豆腐をやってみた。


食べるには食べた。


変な食べ方をしてチョボチョボ残した。


しばらくしてまた豆腐をやってみた。


よく見ていると、どうも角の部分を残して食べているようだった。


もしかしたらアルフォンソから私へのメッセージなのかもしれない。


人間のなかで日本語を話す者には「豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ」という軽口がそれなりに共有されている。


アルフォンソがそれを踏まえているとしたら⋯。


よし、それなら、別の飼い主を探したり、ボランティアの引き取り先を探したりするふりをしてみよう。


どんなリアクションを返してくれるか楽しみだ。