樵と木魚森へ入った平助は、ふだんは立ち入らない藪が濃い方向へ分け入った。しばらく行ったところに、そこだけ間伐されたかのような場所があり、場違いなものを見つけた。近づいてみると木魚だった。もしかしたら、昔ここにお寺が建っていたのかもしれない。