人工冬眠の技術が民間移転された当初、冬眠したまま、二度と目を覚まさず死亡するという事故が多発した。


それにもかかわらず、人工冬眠希望者は以前にもまして急増した。


ほぼ同時期に、首吊りや飛び降りなど従来の方法による自殺が顕著に減っている。


恐らく自殺・自死希望者が多数申請したものと推測される。


(森野熊五郎日記 2043年1月19日より)