ほぼ1か月ぶりに例の中華料理店の近くへ行く機会があった。

チャーハンと餃子を食べていたら、二人連れの席に「お待たせしました、天津麺、フカヒレスープ、麻雀豆腐です」の声。

あっ、あの謎メニューが出た!

お~っ、謎のままにしない人がいたんだ。しかも予約してまで注文するとは。

こっちの世界に転生してきた冒険者かよっ!

勝手にツッコんだが、どうやら麻雀好きのダンナの誕生日らしかった。

遠目に見ると、なんと映えるメニューだった。その夫婦はしばらくスマホでパシャパシャやったいた。


クレジットカード2つぶんほどの大きさの豆腐がメンマを丁寧に並べた上に乗り、赤や緑、茶色の食材で麻雀牌の模様が飾り包丁の技で再現されていた。

一筒に二索と七萬、それと發の4つ。どれも見事な出来映え。そういえば、この日は12月7日。4つ目に「發」を選んだのは、「發」をツモって役満とか最近あったいいことか何かにちなんでいるのだろう。

それにしても、一索の槓子だとエラく大変そうだが、同じ1800円で済むのだろうか。逆に白の槓子、これでオーダーする人なんかいないだろうが、同じ1800円なのか。

まあ、たぶん予約のときに、どの牌にするか決めたり、難易度に応じて料金が変わるとか細かい説明があるのだろう。

いや~、異世界などに転生しないただの傍観者、赤の他人の自分にとってもなかなかのサプライズ。

ただ、思いもしないタイミングで謎が解けてしまって少し残念な気がした。