ちょっと怪談めいた話になります。

某アウトレットに行くと必ず妙な感じの男の子を見かけるのです。

変な格好をしているだとか、容姿が変わっているとかではなく、なんとなく妙な感じ、違和感のある感じがする、その程度のことですが、地元に帰ってくると、連れの者はみんなそういう話を切り出します。

私もそうですが、いっしょに行くことのある数人についても霊感などありませんし、今までも皆その類いの経験をしたことはありません。
もしかしたら、霊感界にもビギナーズラック(orアンラッキー)みたいなことがあるのかもしれません。

その男の子のことを私たちは便宜的に「アウトレット小僧」と呼ぶようになりました。
座敷わらしのイメージです。それからすれば「アウトレットわらし」と呼んでもよさそうですが、やっぱり「小僧」のほうが据わりがいいようです。

今度、小僧を見た何人かで、ちょっと遠くのアウトレットにも足を延ばしてみようと計画しています。
運が良ければ、そこのアウトレット小僧を目撃できるかもしれません。
もちろん、そこの小僧が、いつも行くアウトレットの小僧と同じなのか確かめるつもりです。

さらには、もっと他の、もっと遠くのアウトレットに行って、ご当地小僧を発見したいとも考えています。そんなわれわれの間では、政府がヤリ散らかしているGo toキャンペーンは、「Go toアウトレット」と自動変換されるようになっています。