アディショナル･イレヴン

関谷のあだ名は小学生のときからアディショナル･イレヴンだった。
後半も残り時間がわずかになった頃に投入され、アディショナル･タイムで確実に1点をもぎ取る。
そのため、点差が2点以上のときは投入されない。
だが、たまたま負傷やレッドカードが重なり、交代選手がほかにいなければ、関谷が投入される場合も過去に何度かあった。そうしたケースでは、アディショナル･タイムに入る前までにアシストだったり自身のシュートなどで1点差まで追いつき、アディショナル･タイムで1点をものにして、延長戦やPK戦に持ち込む。ただ、肝心の延長戦やPK戦で得点した実績はない。それでも監督にしてみれば御の字、自身の采配や司令塔の問題だと認める。