何をきいても「知らない」と言う。
宿題の答えをきいて、
知らないと言われても
それはありがちなこと。
ほんとうに宿題をやってこなかったか、
やってみたが分からなくて
答えを出せなかったか、
教えたくないだけなのか、
いろいろあるだろう。
だが、君の名前は? ときいても
知らないと言う。
なので、みんなから
不知火さんと呼ばれている。
名簿を見ると、
もちろん不知火なんていう名字はない。
この「不知火」さんは
白井さんである。
シラヌイとシライ、惜しい、
あと一文字。
そして、名前は知佳。
姓名あわせて、白井知佳さんである。
これまた、おしい。
ほんとうに不知火でもいいくらい。
逆に本名の「知佳」を「知火」に変えて
「白井知火」にしてくれと頼みたい。
いや、いっそ「不知火」にしてくれ。
「白井不知火」さんになってくれ。
なんだったら
「不知火」という名字の男性と
結婚してくれ。
それを本人に言ってみた。
意外にも、それには首を縦に振った。
…そういうことか。
だから「不知火」と呼ばれても平気、
むしろ喜んでいたわけだ。
宿題の答えをきいて、
知らないと言われても
それはありがちなこと。
ほんとうに宿題をやってこなかったか、
やってみたが分からなくて
答えを出せなかったか、
教えたくないだけなのか、
いろいろあるだろう。
だが、君の名前は? ときいても
知らないと言う。
なので、みんなから
不知火さんと呼ばれている。
名簿を見ると、
もちろん不知火なんていう名字はない。
この「不知火」さんは
白井さんである。
シラヌイとシライ、惜しい、
あと一文字。
そして、名前は知佳。
姓名あわせて、白井知佳さんである。
これまた、おしい。
ほんとうに不知火でもいいくらい。
逆に本名の「知佳」を「知火」に変えて
「白井知火」にしてくれと頼みたい。
いや、いっそ「不知火」にしてくれ。
「白井不知火」さんになってくれ。
なんだったら
「不知火」という名字の男性と
結婚してくれ。
それを本人に言ってみた。
意外にも、それには首を縦に振った。
…そういうことか。
だから「不知火」と呼ばれても平気、
むしろ喜んでいたわけだ。