入っていたのは
発泡スチロールの
ダミーだった。

ただ、それを単に
ダミーと言ってしまっては
暗愚もいいところ。

非常に精巧にできた
発泡スチロールのじゃがいもだからだ。
色や形はもちろん、
手触りや質感までまるでじゃがいも。
それだけに、その軽さに
相当な違和感を感じる。

千疋屋や高級スーパーなどで
売られているような品質のじゃがいもの
何十倍ものカネがかかっていよう。

そういうじゃがいもが一箱。
意味が分からない。
不気味さハンパねー。
空からじゃがいもの雨が
降ってきたほうが
まだマシ。

そういえば、
空から魚が降ってきたことは
実際にあったらしい。
テレビ番組で紹介されていたが、
専門家の話によると、科学的にも
ほぼ説明のつく現象だという。

じゃがいもだったらどうなのか…。
いや、それはどうでもいい。

110番したほうがいいかもしれない。