その日の夜中、2時頃に相方から
電話がかかってきた。

半泣きの声だ。

どうしよう~、
あの岡井とかいうディレクターが
俺の部屋の前で
例のショートコントのセリフを
ずーっとブツブツ
つぶやき続けているんだ。

ヤバい、予想外のヤバさだ。
ビョーキって、本当の病気じゃねぇか。

ガマンして寝てろ。
言い捨てて電話を切った。

放っておくわけではない。
相方の住んでいるアパートの
向かいにあるマンションへ向かった。

その非常階段からは
相方の部屋の玄関が見え、
様子がうかがえる。