梓川の川面に浮かぶ女の顔
始まりつつあった紅葉に誘われ
むかしの記憶がふっと湧いて
感傷に浸っているわけではない
白い和服に包まれた水死体だった
もちろん
別の場所で殺され川に遺棄された
とも考えられる
同じような事件があった
子どものころ
アユの稚魚を放流する催しに
参加したとき
元気に泳ぎ出した稚魚に
手を振っていると
それを追いかけるようにして
赤いドレスの女性が流れてきた
あとで聞いた話では
都心のマンションで殺害されて
川沿いの林道から投げ込まれたという
それからというもの
よく川で事件に出くわす
というより
事件後の付帯事象に遭遇することが
ひとより多い気がする
大学生のときにも
河原でバーベキューパーティーをしていると
ちょっと離れたところでやっていた
別のグループのメンバーが
酔っ払った勢いで川に入り
溺死するという事故に
二度も遭遇した
今回は白い和服の女性
死に装束なのだろうか
白い着物を好む人だったのか
ほかにも
みずから着たのか
あるいはみずからの意思で
誰かに着付けしてもらったのか
誰かに殺害後に着させられたのか
いろいろと疑問が浮かぶ
向かいの稜線の残照が
細く目を閉じようとしている
もう何も考えるなと言いおくかのように
始まりつつあった紅葉に誘われ
むかしの記憶がふっと湧いて
感傷に浸っているわけではない
白い和服に包まれた水死体だった
もちろん
別の場所で殺され川に遺棄された
とも考えられる
同じような事件があった
子どものころ
アユの稚魚を放流する催しに
参加したとき
元気に泳ぎ出した稚魚に
手を振っていると
それを追いかけるようにして
赤いドレスの女性が流れてきた
あとで聞いた話では
都心のマンションで殺害されて
川沿いの林道から投げ込まれたという
それからというもの
よく川で事件に出くわす
というより
事件後の付帯事象に遭遇することが
ひとより多い気がする
大学生のときにも
河原でバーベキューパーティーをしていると
ちょっと離れたところでやっていた
別のグループのメンバーが
酔っ払った勢いで川に入り
溺死するという事故に
二度も遭遇した
今回は白い和服の女性
死に装束なのだろうか
白い着物を好む人だったのか
ほかにも
みずから着たのか
あるいはみずからの意思で
誰かに着付けしてもらったのか
誰かに殺害後に着させられたのか
いろいろと疑問が浮かぶ
向かいの稜線の残照が
細く目を閉じようとしている
もう何も考えるなと言いおくかのように