その先に見えたのは
青空にぽっかり浮かんだ
白い雲ではなかった。

禍々しい灰色のロート雲が
地上に触手を伸ばし、
手当たり次第に破壊せんと、
溜めに溜めたポテンシャルを、
好機を見計らって一気に
解き放とうとしていた。

なんだよ、これ…。
これじゃもう
みんな助からないかもしれない。