最終選考まで残った君たちへ

いま、改めて一次選考のときのことを
思い出してほしい。

だが、二次選考から五次選考で
見聞きしたこと、経験したことの
すべて、きっぱり忘れなさい。
君たちのためだ。

一次選考は約100名、
最終選考はここにいる10名。
この１カ月、
単純計算で一人あたり10人を
亡き者としたわけだ。

なかにはPTSDになった者、
感情をなくしてしまった者、
逆に、その行為に
異常な快感を覚えるようになった者も
いるだろう。

それでいい。今まではそれでいい。
最終選考では、すべて忘れて、
一次選考のときのように
希望に胸を膨らませ、体力･気力を漲らせる
フレッシュな気持ちで望んでほしい。

(2010年3月2日 選考委員長 談)


……この資料、どこで手に入れた?

それは言えない。

だろうな。だが、言ってもらう。
100万でどうだ。

いやいや、ご冗談を…。

200万だ。

では、これにて失礼させてもらいます。

待て、500万でどうだ。

…分からない方ですねぇ、
カネじゃありませんよ。

ふざけるな。こっちが下手に出れば
いい気になりやがって。
このままここから出られると思うな。

暴力はいけませんよ、安倍野さん。
カネじゃないですよ。
これと同等かそれ以上のネタですよ。