ちょっと昔のお話…。
あるジャングルにほど近い草原に
ジェイコブという名のコブラがいました。

ジェイコブ君は、
マングースとの死闘の末、
ようやく勝利を収めたましたが
咬み傷、引っ掻き傷だらけになり
ヘトヘトに疲れてしまいました。
もはやお得意の威嚇ポーズも
取れないばかりか
デフォルトのトグロすら巻けなく
なってしまいました。

そんな折、砂漠の国から迷い込んだ
フタコブラクダのキャメルンさんが
声を掛けてきてくれました。

わたしキャメルンっていうの。
コブラさんは?

ぼく、ジェイコブ。

傷だらけになっちゃって
どうしたの?

マングースにやられたんだ。

そう、大変だったのね。
わたし、砂漠の国のほうに
行く途中だけど、
あっちの方角でいいのかしら?

うん、たぶん。
…ねえ、キャメルンさん、
できれば、ぼくも一緒に
行きたいんだけれど、いい?

え、いいけれど、どうして?

………つづく