まいったまいった、朝方から降り出した雨が夜が更けても止む気配がない。

よぉ、あんた。

ん?
隣りのテーブルに同年代らしき男が座り、声を掛けてきた。

そんなにしけた顔してたら、止むものも止まなくなっちまうじゃねえか。
喧嘩を売られたのではないらしい。
人懐っこい笑顔をしてビール瓶を持ち上げ、手招きしている。

いや~、まいりましたよ。
とりあえず愛想を返した。

そっちでまいってないで、こっちにまいりなさいよ。
あんちゃん、コップもういっちょ!
それにビールを注いだ。

やれやれ、俺の分を用意してしまった。

ま、一杯やんねえ。
コップをこっちへ突き出し、自分のをもち上げる。

はぁ、参ります参ります。