ヅラじゃないことにしてもらう
特別待遇。

本当はヅラでも、
ヅラじゃありませんと
起立してカメラ目線で明言しろ。
それくらいしか
プライオリティないだろ。

言った後、一礼して、
スルッとヅラを落とせば拍手喝采。
国民栄誉賞やるよ。

そう簡単に落ちないという前に、
ヅラメーカーの専属スタッフに、
お辞儀したときにキレイに落ちる
仕掛けを作らせろ。
そいつにはイグノーベル賞やるから。


……どういうわけか、
この二、三日模写していた
サントヴィクトワール山から
聞こえてきた声がそう言った。

次はコローあたりにするか…。