こいつらを持ち逃げして全部ぶちまけてやる手もある…。
詭計が山田の脳裏をかすめた。

いくらなんでも時期尚早…。
当然、思い直した。
せめて内務省の連中と顔合わせしてからだ。やつらの舌の枚数が数えられるようにならないと墓穴を掘る。
…いや、そのときには既にかんじがらめにされているに違いない。