監禁法人設立趣意書3.0

そして、当座の仕事だが、プランを綿密に練り上げるための叩き台を作ってもらいたい。もちろん青写真はある、こいつだ。
渡されたバインダーを開くと、極秘扱いの100ページ程度の文書がセットされていた。
…っ、監禁法人設立趣意書?
そうだ。すでに内務省保安統制局の認可を内々だが受けている。ま、同期が局長をやってるもんでな。君の同期もいま頃、やつに呼ばれているはずだ。
えっ!
いずれ顔合わせの席を設ける。それまでにこいつに沿って具体的なシナリオを作ってもらう。君のIDでの他の極秘扱いのファイルにもアクセスできるようにしてある。