季節はずれな話、
初夏以降のアスファルトの道。
街路樹が植わっていたり、
脇に植え込みがあったりするなど、
すぐ近くに土が露出している道で
都心でもよく見かける光景がある。
雨が上がったあとに通ると、
風雨のせいかゴミやら何やらが
散らかっているなと思ってよく見ると、延々とミミズの死骸が転がっている。
慈雨に喜び土中から這い出てきたのに、
無情にも土中に戻る間も与えられず、
勢いづいたお天道様に容赦なく
じりじりと照りつけられる。
すぐに熱くなるアスファルトとの
ダブルパンチであっという間に
カラカラに干からびてしまう。
雨上がりに熱死することを
運命づけられた彼らこそ
“雨上がり決死隊”ではないかと、
凍てつく寒さのなかランニング一枚で
ジョギングしながら思った。