プイプイ フォンテーヌ

伊勢丹神宮のカンヌ氏をお招きして、ちちんぷいぷい地鎮祭。

観光資源というほどのものが皆無に等しい町にホテルを建設するため。

ホテルといっても旅館に毛が生えたようなもの。コンシェルジュなんて気取った人夫も雇わない。ふだんは野良ビジネスをしているオヤジや母ちゃんたちがボランティアで観光ガイドをやる。自分の畑で取れた野菜や果物をお土産にもたせてくれたり、客がその気なら農作業体験もさせてくれる。言わばこの人たちが観光資源。

ちちん祭の後、オプション玉串料:金50万円也のプイプイおまじないをやってもらったら、本当に効いたのか日頃の行いがいいせいか温泉が出た。

町長は観光資源なんぞ後からいくらでも付いてくると豪語。金山銀山はとてもとても無理だからと遺跡発掘プロジェクトを立ち上げた。弥生時代のものが出れば、ほぼ奈良の桜井市に決まっているのに邪馬台国があった場所だと言い張るつもりだそうだ。

実際、今まで温泉担当だった私は娘を人質に取られ、町長宅の土蔵に監禁されて、土器やら銅鐸やら翡翠の首飾りやらと作らされている。他にも、何かしら弱みを握られたのか、考古学専攻の大学院生が二人連れてこられた。