煤ｹ森からの恐怖の急送便

最初はもつ鍋かと思った。
だが、血抜きをせずに煮てしまった感じがした。味もなにかおかしい、オリジナルの味付けと開き直られればそれまでだが。
食べ終えるころ、身の毛が逆立ったのはいうまでもない。舌に骨とは違う異物感を感じた。ピアス付きの耳朶だった。


つい先日、宅配ピザを頼んだ。
ソーセージとサラミが乗ったような写真で、ふざけたネーミングのピザを注文した。
まさかとは思ったが、そのまさかだった。
トマトソースはどす黒く半ば凝固しはじめ血液だった。
カットフィンガーズ&スライスイヤーズ。ネーミングどおりの具材が盛りだくさん。
ホモサピエンスの指は、痩せこけた鶏の手羽先より食い手がない。
今回のスライスイヤーズにはピアスがなくて食いやすかった。