夢の新薬か毒薬か

フェロモンの方はとうに縁がなくなったが、インターフェロンには体にガタきたらお世話になるかもしれませんな。たしか一時期ガンの特効薬みたいに言われていましたよね。
そうでしたね。あれから、ガン研究はもっと進歩していまして、もちろんインターフェロンの投与でほとんど治ってしまう患者もいることはいますが、研究が進むと、こういう場合はオーケー、こういう場合はダメとケースが細分化されていって夢の新薬が薬にも毒にもなることが分かってきたんです。あ、念のため言っておきますがインターフェロンというのは健康な人なら体内で適切な量を作っているんですが、作れなくなったり、沢山作りすぎたりすることで病気になるものなんです。
へえ、そうだったんですか。じゃ、問題の物質も作れたとしても毒薬になる、毒薬として使えるっていうことですか。
おっしゃる通り。