鍋をたらふく喰わせフォアグラ状態にして仕込んだ肉でモツ煮込みをつくり、知人がやっている屋台に持ち込んだ。
元タクシー運転手のオヤジと常連客二人連れで平らげてしまったらしい。
常連からまたあのモツ鍋を出してくれとせがまれていると言ってきた。
アレは二度と作れないと断ったが、作り方だけでも教えてくれと頭を下げられてしまった。教えても普通にウマいモツ鍋になりはするが、あの味は絶対に出せない。
屋台のオヤジが逆上したら、そのときこそ二度目の仕込みを始めざるを得なくなる。
また「行ってらっしゃい」をするか。