ブブー! その日の気分次第で決めるよ。
………………
こういうふざけた覆面調査員の気紛れで私は店長をクビになりました。
今はタクシー運転手となり、本社近くを流してヤツが乗るのを日々待ちかまえているわけです。あのメニューを常備して。
おぉ、噂をすればなんとやら、ヤツが正門から出て歩道の縁石に立った。
はいはい、手を挙げてー、よーし。
停車and開扉。
どちらまで?
さて問題です。私はどこに行くつもりでしょう。そこの信号が青になるまでに答えなさい。
その前にだ、問答無用でコイツを食ってもらいましょうかね。いい感じに温まって食べ頃だし。
なっ?!
ヤツの口に容赦なく詰め込んでやる。100円で詰め放題のアメ玉のように。とにかく鍋二つ分物理的に詰めこむ。
ベルトリッチじゃないが、コイツがテメエのラスト・ディナー・イン・タクシーだ。さっきの答えはテメエの気分がどうだろうと天国でも地獄でもない、単なる無だ。行ってらっしゃいませー!