加筆・修正がある事を お許し下さい。

 

 

      ☆2021年 7月15日木曜日

       午後1時から 4時過ぎまで

 

       いつもの 毎月一回の カルチャーセンター

       建築史&街歩き のクラス

       今期 の課題は 「練馬区」

       

       午後1時に 

       「石神井公園駅」前に 集合 だったのですが

       なんと 多摩川ベり の我が家の回りだけ

       どしゃ降り の暴風雨(>_<)

       出発時間になっても

       ひどいお天気で もう 欠席しようかと 思ってたら

       少し 小振りになったので

       防水の靴など 雨用の服装にして出発!!

 

               そして午後1時 

       ギリギリ到着!!

       なんと 参加者が 20名 満席状態@@

                どうやら 食事付きのクラスなどが

       コロナ禍のために 中止になって 

       この先生のクラス・午後だけ 屋外のウォーキングに

       人気が集まったもよう。

 

       所で

       あれっ ここは「石神井公園駅」ですか@@?

 

                利用したのは~ ェッ43年前@@

                素晴らしく オシャレで きれいな駅ビルに

       成っている@@ 駅の回りも~

       もっと ゴチャ としていたような?

       

 

 

 

       「石神井公園駅」前のロータリーに

       大きなイチョウの横 にある

       石碑 「石神井 火車站之碑」

                 (かしゃたんのひ)

       1920年 大正9年 建立

       2012年  平成24年度に  

       練馬区の登録文化財指定

 

       "火車站"というのは 中国語で "駅"の事

       碑文も 漢字で 全て書かれているので

       "漢文" であります。

 

       大正時代の書家 滑川達さんが "撰"とあるから

       選んで まとめたのかな?

                碑文の字の書 は、石碑建立の主宰者の一人

       豊田利右衛門さん

       中野町(区) の石工の中野亀鶴泉さんが刻む

        

        碑文には 地元の皆様が 土地を提供して

        線路が敷かれて

        「石神井駅」が完成 した喜び 

        この石神井の 歴史、豊島氏や太田道灌さんの事

        そして 近くにある 石神井池 お寺さんなどの

        見どころを 刻みしるしている そうで

        私、検索してみたのですが

        この碑文・漢文 が 上手くまとまっていて

        大変良い という 評価有り。

 

        碑文の末尾に添える 漢詩 の最後、

        「~ 

        鉄路貫道     人(なし)労髀

        (其れ)是祥禎   天 秩(つぃず)有礼 」

     

        鉄道が敷かれて 人は 足・髀(もも)を 

        労せずに来られる、 

        なんて素晴らしい 良い事♪

        天の有難い めぐり合わせです♪

      

        先生が作られた資料などを 参考に

        私なりに 解読 (^o^;);;

 

        もう大変 お喜びの様子が わかります♪      

        2012年・平成24年度に  練馬区の登録文化財指定

        この石碑の石材は 仙台石

        花崗岩 です。

        仙台石 だからと言って 仙台で採れる石では無くて

        仙台を経由して来た 花崗岩 だそう。      

        

 

 

 

        石神井駅前をスタート

        程なくして 「和田稲荷神社」に到着

        練馬区 石神井町一丁目

        

        別名"伝五郎神社"

        周辺 "和田地区"の鎮守府

        

                 こちらの 鳥居にも

        願主 「豊田銀右衛門」さんの

        お名前が 大きく刻まれております。

        「豊田さん」 ご活躍であります。

 

        境内には 練馬の名木 に選ばれている

        シラカシの大木 と

        多分 耳が欠けたために その修理で

        やたらと耳が広くなってしまった

        狛狐さん が居ました@@

 

 

 

        「和田稲荷神社」から

        「石神井公園」に向かう途中にある

        「和田堀 縁道」 の ほんの一部

        長く続く お散歩ロードのようでしたが

        先生の説明だけで 石神井公園へ

 

        かつて 三宝寺池から 石神井川へと 合流する

        「三宝寺川(古称 弁天川)」が あったのですが

        三宝寺川の多くは 「石神井池」になり

        下流の方は 三宝寺池の湧水が枯れて

        川が 消失、昭和57年に 水路跡を

        「和田堀縁道」 として整備 夏期のみ 石神井池の

        水をろ過して 流すんだそうですが

        この時 夏期なんですが・・・

        水は 流れて無いもよう。 コロナ禍 予防対策?

        

  

 

   

        「東京都立 石神井公園」に到着

        1959年 昭和34年 開園

        "三宝寺池" と"石神井池" を中心に

        雑木林 史跡 運動場など

        "武蔵野の緑を 色濃く残す"♪

        植物群のある "三宝寺池 側" と

        ボート池 とも呼ばれる、人工池の

        "石神井池 側"に別れる。

        

        "三宝寺池" は 釣りは禁止

        "石神井池"は 有料ボート池でも有って

        釣りも 一部認められているエリアがある。

 

        "三宝寺池・石神井池" は 井の頭池 善福寺池

        と 並んで 武蔵野三大遊水池

 

        また 二つの池は 井草通り・国道444号 で

        隔てられております。

        

        まずは石神井池の方から

        「石神井公園 記念庭園」↓

        

        1916年・大正5年頃に 

        「和田稲荷神社」 の鳥居にも 名前が刻まれていた

        豊田銀右衛門さんが 「第二 豊田園」として開園

        宿泊も出来る 茶亭 料亭 釣り堀 が有り

        高浜虚子 とホトトギス一派による

        俳句吟行会も開催されたそう。

        

        しかしながら 社会の移り変わり なのか

        日本庭園を 楽しむ来場者 が減って行ったので、

        代わりに スポーツの施設などが 建てられる。

        

 

 

 

        「B地区 野球場」

         旧 三井住友銀行運動場

         2012年・平成24年 として開園

         テニスコート 広場 駐車場 

         高台にあるためか 富士山が見える?

        

        こちらにも

        "東京2020オリンピック"の 横断幕

        

 

 

       

         雨水で はっきりしませんが

        「都立公園 と書かれた マンホールふた」

        

 

 

        「石神井池」のモニュメント

                  三澤憲司さん作 "羽衣"

         1959年・昭和34年 石神井公園として

         整備された時に 制作・設置されたもよう?

        

 

        

          

                  石神井池から 離れて

         「練馬区立 石神井公園 ふるさと文化館」へ

 

         

         まずは お隣にある 

         「池淵史跡公園」 の中にある

         「旧 内田家住宅」へ

                

         明治20年代初頭に 練馬区中村に竣工

         平成19~22年度に 解体移築

         昭和初期の状態に 復元

 

         部材の一部は 江戸時代の古材を再利用

         平成19年度 練馬区指定文化財 

        

         わらふきの 屋根

         それなりに大きいので 

         家 全体の写メが 撮れなかった(>_<)

 

         あ~ 良いお天気になりました(^o^)♪

         欠席しなくて 良かった~(;´∀`)

         

         見事な 細工であります♪ 

         

         素晴らしい♪ 美しい♪

         

         幅広の 長押(なげし)

         江戸時代は 建物・住居 に関して いろいろ規制が

         あって、あんまり幅が広い 長押は 一般庶民は

         使えなかった。

         なので やはり このお宅は 明治時代以降 と

         いう事となります。

         小屋裏で 見つかった 文書や 伝聞

         建築当初からの 洋釘の使用など から 

         明治22年代頃 建てられたと証明

         

         あー 懐かしいなぁ やたらと長い廊下@@ 

         これぞ 木造住宅なんですが、

         もう "古民家" と呼ばれる 家にしか

         存在しないのが 寂しい。

         

 

         「池淵史跡公園」には 

         他にも 5000年前の

         縄文時代の竪穴式住居跡 も 有りました。

         1972年・昭和42年 発掘

         発掘後 埋め戻して 円形の植え込みをして 展示。

          

        

          「ふるさと文化館」 屋内へ

          なんと 練馬区には 旧石器時代の遺跡が

          こんなにたくさん有ります@@

          

                      「旧石器時代」って 日本国内には 無い!  と

          思われていたのに 

          今では もうアチコチの街の 歴史館で 遺物が

          展示されていて・・私としては ウーン(-_-) ホンモノ?

          

 

                      江戸時代のコーナー

          江戸の人々の "食" を支えた のが

          江戸近郊で 採れる いろいろな野菜

          中でも "大根"→"練馬大根"  は

          いろいろな料理が 作られて 人気たったそう。

 

          大きい桶 実物大 らしく、樽の中

          のぞけます@@

          

                      干し 練馬大根 沢庵漬け を作る前の作業?

          

 

 

 

 

                      「練馬区立 ふるさと文化館」 から

          井荻通り(国道444号) を南下 して 

                      交差点 を右折して

          「道場寺」 「三宝寺」へ

 

          交差点を進んだ所に 「所澤道」の石柱

          江戸方面 と所沢市を結んだ 古道

   

          現在の 地図を 見ると"旧早稲田通り"と

          書かれています。

           

         

        

         「道成寺」 三重塔が  周辺道路から

          見ても美しいのですが

          先生は 説明だけで  境内には入らず

          頂いた資料に 詳しく記述。

 

                     1372年 開山は 大覚禅師

          開基は 豊島輝時 (石神井城主 豊島景村の養子

          北条高時の孫)

          境内 の墓地には、 石神井城 最後の城主・

          豊島泰経一族の墓 (石塔3基)があるそう。

          他に

          1562年 北条氏康 (後北条氏)から 税金を免除するという

          "北条氏康印判状" を所蔵

          美しい 三重塔は、1970年から75年にかけて 

          山門 鐘楼 三重塔 が 新築

          梵鐘や 三重塔の薬師如来像は

          人間国宝・香取正彦さんの作

                またの機会に お参り致します<(_ _)>

           

 

 

 

           そして「三宝寺」へ

           このお寺も 凄いんです、

           由緒正しいのです@@

              

           順番として "道成寺"に近い

           "旧 勝海舟邸 長屋門" から 入場しました。

            通用門 として 使用されているもよう。

 

           「旧 勝海舟邸 長屋門」

           1819年から 29年頃 築

           こちらの門は "勝海舟" 邸で

                       使用されていたものなのですが

           すでに どこかの旗本のお屋敷で

           使われていたそう。

    

           その後 1924年・大正13年 から 

           1943年・昭和18年まで開園していた

           遊園地 兎月園(練馬区 旭町あたり) の表門として使用

           大変 人気だった 兎月園でしたが、

           戦時中に いよいよ休園 その後 再開園される事無く

           解体処分されそうになったのを

           当時の 練馬区長 のあっせんで 

           1960年・昭和35年 現在地に移築

           

 

           先生からは そんな"長屋門"の 経緯と

                        詳しい 造りの説明が

           あったのですが、私としては・・

 

           江戸時代は 先ほどの 旧内田住宅でも 

           説明があった通り 建物の建て方に

           いろいろと規制が有り 当主の地位より

           立派な 贅沢な 住居を作ると 

           分不相応 と 怒られて

           大名などは お取り潰し になったとか、

           なので 当主の地位より

           一段低い地位 の お屋敷の造り で

           建てていた という 説明に ウーン

           ・・なんだか 我が 日本民族の

             同調圧力・忖度 は 長い歴史があるようです(-_-)゛

           

           1394年 創建

           1477年 石神井城落城後 太田道灌が 当地に移転

           1863年 と 1874年(明治7年) 二度火災にあい

           多くの 什宝記録を失う。

       

           「本堂」

           そんなに古い 本堂ではないもよう。

           昭和の戦後 竣工かな?

           検索しましたが いつ頃 竣工が 探せなかった・・

           この「本堂」の 木彫の細工・飾り が 

           興味深くて 赤い矢印 参照

           逆光で きれいに撮れてませんが(>_<)

           

           拡大したもの↓

           なんと 本堂の 入り口の飾り 左右に 二体の女性@@

            天女かと思うのですが・・

           しっかり 大きい 羽根生えてるし@@

           まさかの 天使→宗派が違って来るような・・

           "天女だとすると あんまり

           足の部分は 作らないのでは~" は 先生の説明 

           衣装の下の左右の足 わかるモノね@@

                        だいたい こういう 

           お寺の木彫の飾り・細工は 

           仏教の故事 地元・お寺にまつわる所以 のモノ

           龍 お獅子 鶴 亀 松竹梅 牡丹の花々 なんですが、

           なんと 大変珍しい そして素晴らしい 

           木彫の天女様が 左右に2体@@

 

            謂れがあるのか と

          "三宝寺"を検索しても 本堂自体の事や

           作者 この天女のお二方の事は

           一切 触れてないんだな(*´з`)

           

           境内にある 「子育て千体地蔵堂」へ

           千体のお地蔵様が 居ました そして・・

           

           ガラスケースに展示されていたのが

           「永享八年の 夜念仏板碑」 区指定文化財

            国内最古の 夜念仏板碑

            赤い矢印の 板碑、

            国内最古という事で  興味を持つ参加者も多くて、

            時間も無くなり この写メ一枚だけという結果(;'∀')

 

            上下二つに割れていますが

            欠損部分は無く 銘文から 秋彼岸に 人々が集まって

            死後の冥福を祈って 念仏供養を行ったという 記念して

            立てたそう。

           

           練馬区にも こんな大きい観音様が@@

                        「平和大観音・十一面観音菩薩」

           1996年・平成8年 建立

           お天気が 良くなって もう逆光がスゴくて@@

           

                        逆光がスゴイので 反対側から撮影

           多宝塔 同じく 1996年・平成8年竣工 も

           近くに有ります@@

            

                       「 三宝寺 御成門」

           1827年 文政10年 落成

           昭和に 見つかった 棟札から

           三代将軍 家光が 鷹狩の際 立ち寄った事から

           御成門の名称

           大変 しっかりして 木彫の細工も素晴らしい

           堂々とした山門なのですが

           私が撮った写メが ヒドくて ボケボケ(>_<)

            

 

 

 

 

           「石神井氷川神社」

           お寺の後は "氷川神社"の 見学かと 

           思って居たら なんと この神社がある敷地が

           すでに 石神井城の跡でした@@

                        私 全く知らなかった@@

         

           五村からなる 石神井郷の 総鎮守府

           1394年~1428年 応永年間に

           豊島氏が "石神井城" 築城の折り

           武蔵国一之宮の 大宮氷川神社から

           御分霊を奉斎し "石神井城"の守護神として

           祀ったのが 始まり

 

           同神社は "石神井城"の中に 祀られていたのが

           豊島氏没落後 この地に遷座したもよう

           二千余坪@@ の境内         

 

            老朽化に伴い 新社殿 を建て直す

           1992年・平成4年に竣工

           そんなに 大きくは 無いけれど 立派な社殿♪

           

           詳しくは 「石神井城址」の別ブログにて

              

       

          

           「石神井氷川神社の裏・石神井城跡」 を 

           下って行った所に

           この↑石碑が有り もう「三宝寺池」の

           沿道が 有ります。

           だから  「三宝寺池」 の 豊かな自然を

           堪能出来るのですが、

           私達には クラスの終了時間が迫っています@@

           

           先生 速足になりました@@             

                         サギ? デカいサギ!! 居る~!!

           

          

                       「三宝寺池」の 沿道あたり

           木々が繁っていて うす暗くて

           また 離れて居たので  ボケボケ

                        「新東京 名勝選外 十六景碑」

          

           1932年・昭和7年 の

           報知新聞社 が主催となって

           東京の新 名勝地を選ぶ投票によって

           選外になったけれど

           人気だったようで 選外になったけれど

           追加で16景 選んで

           その 第十二位 になったという記念の石碑。

           石は 青石。

           

           川瀬葉巴水 さん の木版画にも

           描かれている 「三宝寺池(石神井) 」

                        月も キレイに見えるのでしょう♪

          

           曇って来たけれど

           確かに 美しい所♪

 

           「石神井池」 の方とは 趣が違って

           静かで 落ち着いた雰囲気

 

           写メ中央右にあるのは 「厳島神社」

           本来は 「三宝寺」の末寺の "弁天社" だったそう

           明治初期の廃仏棄釈 で名称を変えたそう。

           

           「三宝寺池」 の「浮島」  植物群

           大きい鳥 多いです@@

                        また来た時に ゆっくりバードウォッチング・

           見学します!!

           

           「水辺観察園」? この辺り かな?

                         プールから釣り堀 そして平成元年に

            「水辺観察園」 として 整備

           

              

                        「豊島屋 休憩所」

           大正時代から 続く 休憩所

           ここで 休憩したかった。

           

 

           「石神井池」の 周りは 

           豊かな自然が残って居るために 人気の高級住宅地

           現代の お屋敷がある 通り を 急いで 通過、

           昭和前期の頃? の 大谷石の石垣なども

           教えて貰いながら ゴールの 「石神井駅」へ

 

           無事 「石神井駅」に到着して 解散となりました。

           

         

   

           なんと 改札口の すぐ横には

           「練馬区観光案内所」が有りまして

           練馬区の 観光・歴史 その他いろいろ

           教えてくれてます♪

 

           練馬区のご当地キャラ は

           「ねり丸」くんです♪♪

 

           「ねり丸君」の掲示板によると

           有名な 太田道灌さんの 山吹の逸話

           豊島氏の お姫様・照姫 の伝説

           「照姫まつり」も 毎年開催されているそう。

         

          "黄金の鞍 と照姫の伝説"  などが

                      紹介されてました(^^♪

           

        

           また「観光案内所」 では

           練馬区の名産・銘菓 も販売していて

           ご当地キャラの "ねり丸"くん の缶バッジやら

           "ねり丸クンのどら焼き"  "練馬大根もなか"

           美味しかったよん♪

           そして 「練馬大根のドレッシング」

           この大きさで 約400円なので ちょっとお高めですが

           味が良くて 重宝して ほぼ 私 使い上げました♪

           

           

 

           この"建築史&街歩き"のクラス

           午後3時間だけなんですが

           かなり歩くので 終わった時は ヘロヘロになっています。

           健脚向き なんです(-_-);;

           夕方の ラッシュの前に 帰ろうと思うのですが

           座って 休んで 冷たいモノを 飲みたい・・

           駅の近くに 上島珈琲があったので

           そこで フローズンオレンジ750 円 を飲んで

           生き返りました(*^^)v

 

           そして ようやく 帰路へ

           "石神井城址" 15分くらい 金網外からの

           見学でしたが 実物が 見学出来て良かった♪

           次に来るときは

           "三宝寺池" の自然を じっくり観察したいです♪