風の時代、画家として『コロナ』を通じて思う事 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

風の時代、画家として『コロナ』を通じて思う事

 

 

 

先月、アート関係者と話をしていて【コロナ緊急事態宣言】により

外出が制限され作品が売れないという話を聞いた。

コロナ禍により経済が上手くまわっていない状況下、

アートコレクターも衣食住が整いお金にある程度の余裕がないと

芸術作品を買うことはできないであろう。

コロナで職を失った人もいるだろうし、社会全体が不景気なので

作品が売れないというのも容易に理解できる。

 

コロナ禍という状況でなくても、一般的に作品を売った収入だけで

生活できるアーティスト、画家は本当にごく一部だと思うし、

多くの芸術家は副職やアルバイトをしてこの厳しい状況を乗り越えて

いかなければならない。厳しい時間はしばらく続きそう。

僕も3月の個展後にもう一つ仕事を見つけて、

本業の画家の仕事とバイト2つのトリプルワークで頑張っていきたいと

思っています。良い仕事が見つかるといいのですが。

 

2週間前、福島県沖を中心に再び大きな地震があった。

2011年3月11日の東日本大震災の事を思い、また来たか!と

心がザワついた。何が起こるかわからない、こういうタフな時代だから

こそ『 ピンチはチャンス 』と捉えてポジディブに新しい生活スタイル、

支出の見直しや仕事のあり方を模索していきたい。

 

例えば、絵の具代(キャンバスや油絵絵の具、額装代はとても高い

ので)をあまりかけずに作品生み出す方法や絵を描くこと以外にも

文章を書いたり、SNSの活用法、スキルや資格の獲得、

または将来にむけて投資の勉強時間にあてても良いかもしれない。

風の時代、作品を創り続けることだけが正しいアーティストの生き方

とはいえない。

コロナを通じて、今までの方法ではなく自身を柔軟に変化させていきたい

と思っています。