アート作品を購入する事 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

アート作品を購入する事

 

 

オランダにいた頃はまったくお金がなかったので

「これは欲しい、手元に置いておきたい!」と思った作品と

出会う事があっても購入する事は叶わなかった。

 

11年半のオランダ滞在中。友人と作品を交換したり、当時の僕でも

なんとか買えた版画やポスターなどは今ではオランダでの

大切な思い出でもあり、宝物でもある。日本に戻り、それらの作品を

きちんと額装し直して実家の僕の部屋に飾り付けをしている。

 

7月に本帰国してすぐに働き始め、毎月の給料を少しずつ貯めていた

お金で先日、画家の横井山泰さんの作品を購入した。

横井山さんの作品は10年以上前からギャラリーなどで拝見させて

もらっていたのですが、今までご本人とお会いしてお話しさせて

もらう機会がなかった。今回、横井山さんの個展でお会いして

小作品の購入を決意した。自分へのクリスマスプレゼントという訳。

 

手元に1点新しいアート・コレクションが増えて、またポジティブな

エネルギーを作品から得て、自分の制作に対するモチベーションも

上がっていければと思っている。

 

あくまで自分は絵を描き、発表して作品を売る立場の人間だと思って

いるが、だからこそ絵を買う人の気持ちを理解するためにも毎月の給料

から少しずつ貯金をして、1年に1作品の購入を目標に自分の

アート・コレクションを増やしていけたらと考えています。

こういう気持ちを持てるようになったのは間違いなくオランダ、

ロッテルダムで自分の作品を購入し、常にサポートし続けてくれた

友人たちのお陰である。感謝!

 

身銭を切ってでも購入したいなぁと思う『良い絵』を描いていきたい

と思う。