ピーター・ドイグ展を観て | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

ピーター・ドイグ展を観て

 

 

東京国立近代美術館で開催されているピーター・ドイグ展を

訪れました。コロナの影響で展覧会期(2020年10月11日まで)

が延長されたのでオランダから本帰国した、このタイミングで

ドイグの初期作から近作までをまとまった形で観ることが

できました。

 

ピーター・ドイグ、ダニエル・リヒター、ネオ・ラヲホの

3人の現代画家からは僕も少なからず影響を受けています。

こうして日本でドイグの作品を観れるのは貴重な機会かも

しれません。

 

ピーター・ドイグの近作が美術雑誌やインターネットに

載っていると、どうしても気になってしまうのですが

こうして美術館で数点の近作も観れたのはありがたい。

実際に初期作品から近作品を時系列で観てみると

あくまで個人的な意見ですが、初期作の方が絵に確かな

インスピレーションや画家の情念が純粋に画面にのっている

ように感じました。優れた画家は過去の作品を真似てまで、

絵を描くことはできませんし、近作からは大きく成功した画家

だからこその悩みや画面上のもがきがあるのかもしれません。

 

ドイグの絵から、次を描くためのエネルギーを得て、

改めて僕は絵が好きなんだなぁ~と美術館を後にしました。

 

さぁ、絵を描こう!!