絵を描き続けるためのユートピア | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

絵を描き続けるためのユートピア

 

 

オランダ、ロッテルダムは5月末から6月初めにかけて

10日ほど晴れの日が続き、いよいよ夏が来たか~と

喜んでいたのですが、先週から雨、風、曇りと普段の

オランダらしい天気に戻りました。気温もぐーっと

下がり皆、上着はジャケットを着て外出しています。

気温の落差があるので、今月は特に体調管理に気を

つけないといけない。

 

ヨーロッパで生活して10年以上経つが結局、冬の寒さには

慣れる事はなかった。冷え性持ちの自分にとって秋から冬は

特に厳しい季節ともいえ、長く寒い地域に住めば体が順応して

くるという訳ではない事がわかった。

逆に春、夏の暖かい季節はモチベーションも上がり、

体も軽く、絵もどこか明るい色を多く使うようになったと思う。

自分はやっぱり、寒い所は苦手。

でも絵を描くときは、暖色よりも寒色を使う事が多く不思議。

暖色は昔から苦手。

 

ポール・ゴーギャンは南国タヒチに2回も訪れ絵を描いた。

彼にとって、どうしても描かなければならない

モティーフがそこにあったからであろう。

ゴーギャンが寒がりだったかどうかは分からないが、

暖かいタヒチで毎日、絵を描く日々は特別な時間だった

と想像できる。

 

自分はこれから何処で絵を描いていくのだろうか・・。

 

もちろん、経済的な事や様々な事情を解決していかなければ

いけないが、自分にとっての【 絵を描き続けるためのユートピア 】

をこれから作っていけたらと思う。