『 糸 』+『 会 』=『 絵 』 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

『 糸 』+『 会 』=『 絵 』

 

 

以前、『 ラインの先に 』という文をブログで書きましたが

改めて『 絵 』という字は 『 糸 』と『 会 』の組み合わせで

出来ている事を思った。

 

自分にとって『 絵 』とは何なのか?

高校生の時に本格的に絵を描いてみようと思って20年が過ぎたが、

この20年で絵を描くのを辞めようと考えた事はない。

もちろん、描けずに嫌になる事はしょっちゅうなのだが。

 

ひとつ分かった事は、自分の絵(オリジナリティー)を

発見するのは、(自分にとって)長い時間を必要とするんだという事。

もしかすると、一生かかっても見つけられないかもしれない。

多くの画家がそうであったように・・・。

まるで新大陸を発見するために海に出た冒険家たちの大航海、

ある種の浪漫。

 

釣りをしているとき、ふと絵のことを思う時がある。

自分にとって『 絵 』とはハリの先に絵具という餌をつけて、

紙という大河に『 糸 (ライン )』を投げる。

その『 ラインの先 』にかかった大物との出『 会 』い によって

成立する得体のしれない【ナニカ】である。

 

その得体のしれない【ナニカ】との出会い(喜び)を

常に求めている。