ソング・バード 〜 オランダの鳥 〜
春先から近所にたくさんの鳥達が巣をつくりはじめ、
日々、様々な鳥の鳴き声を楽しんでいます。
特に朝、夕に聴こえるクロウタドリ(日本語名)の美声は
耳に心地よい。英語でクロウタドリは「 Blackbird 」と
言われており、ビートルズの曲『 Blackbird 』はこの鳥の事。
また以前、隣人の家の広いバルコニーにつがいのキツツキが来て、
本当に木を突いている姿を見た時は感動を覚えました。
そんな訳で最近は、たくさんの鳥達が
絵の中にも現れます。
ふと、私と魚と鳥の事を思う。
祖父母が魚屋を営んでいた事もあり、魚との縁は深いと思う。
川の流れる音を聞き、そこに魚が泳ぐ姿を発見すると心が安らぐ。
以前、埼玉秩父の管理釣り場で釣りをしていると
後方から大きな鳶の鳴き声が聞こえ、あっという間に急降下して
魚(鱒)を捕まえて飛び去る姿を2度、見る機会がありました。
空を舞う野生の鳶と、水の中を自由に泳ぎ回る鱒に
自然界の捕食関係という意味合いだけでなく、
空と水を自由に行動できる鳥と魚が美しいなぁと思った。
ー 進化論 ー 。多分、憧れとも言える感情。
今日もまた鳥の鳴き声で目が覚めて、
コーヒーを入れ、音楽を聴きながら絵を描く。
運動がてら、歩いて5分のリバーサイドでシーバス狙いの
釣り人達を眺めに行く。
海鳥が舞い、大河は流れ、そこに釣り人がいる。
オランダ、ロッテルダムで一番好きな光景。
近年は、日常生活での体験と精神世界との繋がりが、
絵を描く事に大きく関わってきているのを実感しています。