言葉 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

言葉

 

 

異国で生活をしていると言葉について考えることが多くなった。

僕にはまったく語学力はないけれど、

なんとか拙い英語でのコミュニケーションはできるようになった。

それは間違いなく語学への興味ではなく、伝えなければという

想いからである。

 

言葉というのは大切だが、その使い方は難しい。

優しい言葉(時に厳しい言葉も)は人を救い導くこともある

だろう。

 

ブッタ曰く、

『 人は生まれたときには、実に口の中に斧が生じている。 』

 

目に見えないネガティヴな言葉は毒蛇の姿となり、

彼(私)の喉元を狙っています。

ブーメランのように返ってくるイメージ。

 

異国で言葉に不自由しているからこそ、注意深く言葉を選ぶ

ようになった。自国語は時に言い過ぎてしまうことがある。

この作品は自分にとって「戒め」のような作品になったと

思う。