コラージュ熱 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

コラージュ熱

 

 

先月、Stedelijk Museum Schiedamでオランダ人アーティスト、

Gijs Assmann氏の「コラージュ展 For H」を拝見し、しばらく影を

潜めていたコラージュ熱が湧き上がってきました。

 

僕は2010年からコラージュ作品を製作し始めましたが、

ここ2年ほどコラージュから距離をとっていました。

創り続ける内に同じイメージの引用、合成樹脂でのコーティング作業の

繰り返し、もう何も出てこない気がしてここで一旦終了だと思いました。

 

Gijs氏がコラージュを始めたきっかけは、ガールフレンドのH氏に

毎日コラージュを製作し、プレゼントとして送ることを決めた事だそう

です。今回の個展では今までに製作したコラージュ1000点の中から

セレクトされた作品が展示されていました。

もちろん、毎日創る訳ですから日によって作品の質は変わります。

あくまでH氏、一個人のために創られた数多くのGijs氏のコラージュ作品

を観て、ふと肩の力が抜けたような気がしました。

 

コラージュの生み出す不協和音が、不思議に共存する「自由さ」。

もう一度・・・美術館からスタジオに戻り、早速使えそうなイメージを

探していました。