人と馬 (ドイツ、ホース・ショーについて ) | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

人と馬 (ドイツ、ホース・ショーについて )

 

2週間前の事なのですが、ドイツ、アッシャースレーベンで

3日間に渡ってホース・ショー(馬の祭典)が開催されて

いました。ご招待して頂いたので、共に滞在制作をしている

アーティスト達と一緒に訪れました。

 

今まで馬との接点はなかったのですが、ドイツ人アーティストの

アティが大の馬好きで日々、馬についての熱いパッションを語って

いたのと、本屋には数多くの馬についての雑誌が置かれていたりと

ドイツ人には馬好きが多いのでは?と少しずつ興味を持ち始めて

いました。

 

ホース・ショーでは1メートル50センチの高さに設定させた

ポールを馬が飛び越えるショーをメインに拝見しました。

馬といえば、ジョジョの奇妙な冒険の第七部

『 スティール・ボール・ラン 』著:荒木飛呂彦( アメリカ大陸

を馬とジョッキーで横断する大陸横断レースの物語)や

『 キングダム 』著:  原泰久 を読んでいても

馬は戦には欠かせない動物であったと思い出し、

昔から人と馬は共に生きてきたのではと思った。

自転車、バイク、車が登場する前は以前は移動手段として

人と馬はより密接な繋がりを持っていたのではと。

 

競馬などの競争馬の鍛え抜かれたシャープな姿は美しいと思い

ますが、人間にもそれぞれ個性があるようにホース・ショーを

観て、馬にも様々な個性と特色があるものですね。

背に乗り移動ができる(人間の意志を読み取れる)動物は

馬の他に像やラクダなどが思い浮かびますが、人との組み合わせ

を考えたときに、やはり【絵】になるのは馬だと感じました。

 

そういえば、この3ヶ月の滞在制作中によく読んでいた

画家の猪熊弦一郎氏の著書 『 画家のおもちゃ箱 』を読んで、

猪熊氏は猫と馬をモティーフとしてよく描いていた事を知った

のですが、今回アッシャースレーベン動物でたくさんの猫科の動物

に会い、またホース・ショーで馬とも接点が生まれたように思え

改めてドイツに猪熊氏の著書を持ってきた事の意味を考えました。