無題と有題 | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

無題と有題

 

 

作品のタイトルを決めるのは時に難しい。以前の作品は大体

Untitled(無題)だったのですが、近年は出来る限りタイトルを

決めるようにしている。

 

絵を描いている時にこれだ!というタイトルが浮かぶ時もあるが

多くの作品は描き終わってから、人に観てもらう展示用作品のみ

決めることがほとんどである。もしくは、描いている時に聞いていた

音楽のタイトルや詩の一文から頂くことも多くなったように思う。

 

無題とすることで絵のテーマを主張する訳ではなく、鑑賞者に

自由に想像してもらう振り幅が生まれることもある。

しかし、例え作品のタイトルを無題として発表しても自分の中では

あだ名でもいいから作品に名前をつけてあげたほうが良いのかも

しれない。

 

絵は自分の子供のようなものだから。

名無しという訳にはいかないように思うようになった。

 

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ドイツ滞在も残り1週間となりました。あと3日は制作を続けて

残りの日は作品の写真撮影、ライプツィヒに展示を観に行ったり、

グループ展のかたずけ作業、運送する作品のパッキングなどなど

忙しくなっていきそうです。最後までしっかりと仕事をして

オランダに帰りたいと思っています。