画家は猫好き?アッシャースレーベン動物園
1年程前の事。犬をモティーフにした作品「ドックマン・シリーズ」を
制作するために、地元の犬と猫を保護している施設を訪れました。
しかし、僕が訪れた時に施設で保護されている犬はおらず、
たくさんの猫達が僕を迎えてくれました。これも何かのお導きだと
思い施設の方にお話しを聞き、猫の写真を撮らせてもらいました。
丁度、ドイツに来る前に「ドックマン・シリーズ」が一区切りしたところ
だったので何か新しい動物を描いてみたいと考えていました。
アッシャースレーベン動物園は猫科の動物が充実しており、
トラやジャガーなど今まで描くことがなかった動物達を描く機会を
与えられたように思っています。
1番人気のホワイトタイガー。
そしてシベリアン・タイガー。
実際にトラを目にすると、その大きさと存在感に圧倒されて
しまいます。首周りの太さや腕と足の筋肉のつき方、
シベリアン・タイガーがじゃれ合っていたのですが
猫のじゃれ合い方とはまるで違います。
密林の王、ジャガーは僕が今もっとも惹かれている動物です。
人を寄せ付けずに、ジャングルの奥に身を潜め獲物を狩る。
その暗さと美しい体の模様に深い神秘性を感じます。
そういえば、画家には猫好きが多いのでは?と思った。
歌川国芳をはじめ、藤田嗣治氏、猪熊弦一郎氏、そして横尾忠則氏など。
猫には画家のインスピレーションを刺激する何かがあるのかも
しれません。そして今、僕は確かに猫科の動物の美しいフォルムに
惹かれています。
そのほか、動物達の写真。
アッシャースレーベン動物園には2回ほど訪れましたが、滞在制作が
終了してアッシャースレーベンを去る前にもう一度訪れたいと思って
います。