Over and over again !!
日々、絵を描いているとすらすらと手が動き、いつの間にか絵が
完成している時がある。そんな日はごく稀ですがライプツィヒで
紙に絵を描くようになってからは絵が出来上がる(生まれる)
頻度が高くなったように思う。
しかし、思考錯誤を繰り返し、もうどうにも手がつけられないような
状況に落ちいってしまう絵もあり、そんな時は気分が落ち込んで
スタジオを後にする。どうしょうもなんね~という気持ちを抑え、
しばらくその絵を描くのを止める。止めるにも勇気が必要なのだ。
数週間もしくは数ヶ月時間をあけてもう一度その絵を見返す。
上からホワイトを塗り、さぁもう1回の時もあれば、
どうしょうもならないと思っていた絵から思いもよらない突破口を
見つけてあっという間に仕上がってしまう時もある。
先日、完成した150x120㎝のパネル板に描かれた絵は1年以上も
あでもない、こーでもないと描いて、消して、削り、叩き、泣き、
最終的に『マンドリル』を描いた絵となった。
最初は抽象的なイメージでピラミッドを描いていたのに。。。
自分が1年以上も絵の完成までに時間をかけるのは本当に稀である。
結局、諦めずに何度でも絵に向かっていけば絵がどのような形
であれ答えてくれる気がする。それが良い絵、面白い絵になれば
最高である。久しくそういう気持ちを持つことがなかったので
1年以上かけて『マンドリル』から学ばせてもらったように思う。