The Cooks and The Artist
プロジェクト・スペースPaviljoen aan het Waterでの展示が
はじまりました。Paviljoen aan het Waterはアーティスト・イン・
レジデンスとしてアーティストが滞在制作をしたり作品発表の場
としての企画展示スペース。また、夏の期間毎週土曜と日曜日には
レストランとして料理を食べることもできるオルタナティブな
スペースとなっています。
海に面したロケーション(そこまで綺麗な想像はしないでくださいね。)
なので夏の暑い日に外のテラス席で飲むビールは最高かもしれません。
今回の企画展示は毎週土曜、日曜にレストランで働いている料理人を
地元の新聞紙の上にポートレートとして描くというものです。
地元の新聞という「紙」の上に、地元の人々の姿を描くことがテーマと
いえます。2015年から気がむいた時に新聞紙の上に絵を描いてきたの
ですが、それはあくまでその時々のイマジネーションやヒーリングを
もとに描いてきました。その新聞紙の作品がこのような形で新作発表が
できるとは考えてもいませんでした。
絵を描くにあたり今回は自分が実際に料理人の写真を撮り、その写真を
もとに各ポートレートを描かなければいけませんでした。
最初、写真にそって絵を描く事で写実的になり過ぎてしまうのではないか
という心配があったのですが、描き進める内にこれは絵なんだから自由に
描いていいのだと少しずつ変化をつけながら楽しんで描く事ができたと
思います。また展示場所が海に面していることもあり、
ポートレートの作品の他に魚を描いた絵を1点額装して展示しています。
とりあえず展示がはじまり、ようやくドイツで描いてきた作品シリーズを
描き進めることができそうです。