筆跡(タッチ)について | 美術作家 肥沼義幸の制作日記

筆跡(タッチ)について

 

ここ半年ほど筆跡(タッチ)について考えてきた。

今までキャンバスに油彩でたくさんの作品を描いてきたが

自分にしか出せないユニークな(例えばゴッホのような)

タッチを生み出すことはとてもとても難しい。

蓄積された経験と毎日画面と格闘した結果が面白いタッチ

を生み出すこともあると思うが、今の自分には主題を

絡めてイメージを形作る意志のあるタッチが出てこない。

 

今はむしろデジタル的に生み出された画像イメージに

親近感を抱いているところがあり、フォト•モンタージュ

に興味を持っている。コラージュ作品を制作している

といつかはフォトショップを扱ってみたいという思いが 

あったが、最近それを強く感じている。

トラディショナルなアナログ的手法とデジタル的手法を

融合させてみたい。 

 

今の自分には守るべきスタイルなどないという事実。

2017年は積極的に新しいことを学んでいきたいと

思います。